・初診:2017年5月
・60代女性
・右顔面神経麻痺の緩解後、ほぼ一年たって、今度は左顔面麻痺に気がついた。その二三日前から左耳に違和感があった。耳鼻科にいくとヘルペスウイルスによる顔面麻痺だとのこと。聴力は左が少し落ち、また左上顔面が落ちてきて額も動きにくい。口角の麻痺はさほどでもない。
以前顎関節症で総合病院のペインクリニックで治った経験があって、顔面神経麻痺の治療も可能だと聞いていたのを覚えていた。同ペインクリニックに相談し、星状神経節ブロックの治療(一月に10回)をすることに決めた。
その後当院に〈ペインクリニックでの治療を併用したいが...〉との電話連絡があり、来院。
(左図は症状部位、右図は左陽白穴)
当初(第一診)は40点満点スコアが14点。安静時はほぼ正常に見えるものの、前額部のしわ寄せ・鼻翼の動作・口笛などは全くできなかった。
以後毎回スコアのチェックを行う。
第三診 18点
第四診 20点
第五診 32点
第六診前日、電話連絡。〈前回—第五診—施術後急速に回復して、顔の違和感もなく、口笛も吹けるようになった。それで第六診の予約をキャンセルお願いします〉と。
ちなみにペインクリニックでの星状神経節ブロックの治療も1クール終わり、診察で〈もうこれで終了しました〉と言われたとのこと。
使用した主な経穴:左陽白・左翳風・左合谷他(鍉鍼〔ていしん〕・梅花針・毫鍼。温灸)
なお二回施術後改善のしかたが緩慢だったので、セルフケア(お灸)をお願いしながらも、施術間隔を週に二度にした(第一診と第二診の間は一週間)。
施術者からひとこと:
反対側の顔面麻痺であったが発症後ほとんどすぐに来院されました。最近、鍉鍼〔ていしん〕による施術で改善することが多かったですし、発症すぐでもあるので額や顔面部にはあまり強い刺激は与えないようにしました。ですが改善が緩慢でした。そのため、梅花針(若干強い刺激)と温灸による施術にきりかえて少しずつ改善していきました。
ともあれ、星状神経節ブロックとの併用がよい結果を生んだと思います。
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